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複数のAIツールを安全に管理する方法

2026 10/06
EC×AIメディア
2026年9月8日2026年10月6日
EC企業が複数のAIツールとアカウントを安全に管理するイメージ

海外向けページの翻訳が、ある日突然止まった。調べると、翻訳に使っていたAIツールは、先月退職したスタッフの個人アカウントで契約されていた。社内で使われていたAIツールを数えたら7つ、うち3つは誰が契約したのか分からない。AIが便利になるほど、こうした状態は静かに広がります。

EC担当者が文章、画像、翻訳、分析でAIを使い始めると、会社が把握していないツールや個人アカウントが増えます。便利な一方で、顧客情報の入力、重複した契約、退職者のアカウント、作成物の権利が分からない状態は危険です。かといって、すべてを禁止すれば、現場は隠れて使うだけです。

この記事では、「禁止」ではなく「安全に試せる仕組み」として、AIツールを管理する基本を紹介します。

【この記事でわかること】

  • 利用台帳に入れる項目と、アカウント・権限の整え方
  • 用途別の入力ルールと、作成物の権利の記録
  • 費用の見直しと、新しいツールを試す申請の流れ
目次

AIツールの利用台帳を作る

まず、いま使っているツールを一覧にします。列は次のとおりです。

  • ツール名、利用目的(文章/画像/翻訳/分析など)
  • 担当部署、管理者(連絡がつく人)
  • 契約プラン、月額、支払い方法、更新日
  • アカウントの種類(会社/個人)
  • 入力する情報の種類、作成物の用途
  • 解約方法、データの書き出し方法

無料版や試用中のものも記録してください。台帳の目的は監視ではなく、「止まったときに誰に聞けばよいか」を分かるようにすることです。似た機能の契約が重複していないかは、月に一度確認します。

会社アカウントと権限を整える

可能であれば、会社のメールアドレスと組織向けのプランに統一し、管理者を決めます。共有パスワードはやめ、多要素認証を設定してください。

退職、異動、外部スタッフの契約終了時には、次の手順を決めておきます。

  1. 台帳で、その人が管理者・利用者になっているツールを確認する
  2. 管理者を引き継ぎ、本人のアカウントを停止する
  3. 個人アカウントで契約されていたものは、会社契約に切り替えるか、解約する

冒頭の翻訳ツールの事故は、この3行があれば防げました。

入力してよい情報を、用途別に決める

お客様の個人情報、注文の詳細、パスワード、未公開の商品、取引条件。入力禁止の情報は、EC業務で実際に扱うものを例にして具体的に書きます。

ツールによって、入力内容の保存や学習への利用の条件が違います。規約と設定を確認し、学習利用を止められるものは止めてください。お客様の情報を外部のサービスに渡すことは、個人情報保護法上の「委託」にあたり得るので、業務で必要な場合は契約と管理の体制が要ります。集計、匿名化、仮のデータで代用できる方法も、あわせて共有しましょう。ルールの作り方は『EC企業が作っておきたいAI利用の社内ルール』にまとめています。

作成物と権利を確認する

AIで作った文章、画像、動画を商用利用できるか、第三者の権利を侵害していないかを確認します。入力した素材(写真、他社の文章)の利用権限も必要です。

公開した制作物については、次の4点を記録しておくと、あとから問題が起きたときに追えます。

  • 使用したツールとプラン
  • 作成日と作成者
  • 確認者
  • 元資料(商品マスターの該当行、写真のファイル名)

確認項目は『AIが作った文章・画像の公開前チェックリスト』の「権利・個人情報」の行がそのまま使えます。チャットボットのように会話ログが残るツールは、ログの保存期間と閲覧権限も台帳に書いてください(『ECにAIチャットボットを導入する前の確認事項』)。

費用と利用状況を、定期的に見直す

利用人数、作成件数、削減時間、使われていない契約を確認します。年払いの更新前には、必要性、データの書き出し、解約後の保存期間を確認してください。

「契約したけれど誰も使っていないツール」は、費用だけでなく、放置されたアカウントという安全上の穴でもあります。RPAや自動化ツールも同じ台帳で管理すると、見落としが減ります(『EC業務におけるAIとRPAの違い・使い分け』)。

新しいツールを試す「申請の流れ」を作る

禁止だけでは、現場は隠れて使います。試したい人が気軽に申請できる、短い流れを用意してください。

  1. 試したい人が、ツール名・目的・入力する情報を1行で申請する
  2. 管理者が、入力情報と規約(学習利用・商用利用)を確認する
  3. 少人数・仮データで2週間試す
  4. 効果があれば台帳に登録し、利用範囲を広げる

「申請すれば2週間で試せる」が分かっていれば、個人アカウントで隠れて使う理由はなくなります。研修で、この流れと台帳の存在を伝えておくと定着します(『EC担当者向けAI研修に必要な内容とは?』)。

よくある質問

スタッフが個人で契約しているAIを、業務で使うのは禁止すべき?

原則は会社契約への統一です。ただ、いきなり禁止すると隠れて使われます。まず台帳に載せてもらい、入力禁止情報を守ることを条件に認め、順次会社契約に切り替えるのが現実的です。

台帳は誰が管理する?

EC責任者か、ツールの費用を管理している人です。専任は要りません。月に一度、10分で更新できる粒度にしておくことのほうが大切です。

まとめ

複数のAIツールは、利用台帳、会社アカウントと権限、用途別の入力ルール、作成物の権利、費用をまとめて管理します。禁止だけでなく、「申請すれば2週間で試せる」流れを作ると、隠れた利用がなくなり、現場で安心して活用できます。退職者のアカウントで止まる翻訳ツールは、台帳が1枚あれば起きません。改善を回し続ける仕組み全体は『ECのAI活用を成果につなげる改善サイクル』で扱っています。

【今日からできる3ステップ】

  1. 社内で使っているAIツールを、無料版も含めて台帳に書き出す
  2. 個人アカウントのものを会社契約に切り替え、多要素認証を設定する
  3. 「申請 → 確認 → 2週間試用 → 登録」の流れを1枚にして共有する

ママダカラEC AIでは、AI利用ルール、ツール選定、アカウント台帳、社内研修の整備を支援します。

【あわせて読みたい】

  • EC企業が作っておきたいAI利用の社内ルール
  • EC業務におけるAIとRPAの違い・使い分け

EC業務へのAI導入をご検討の方へ

ママダカラEC AIは、商品説明、SNS、メルマガ、ブログ、画像制作、データ整理、社内研修など、EC運営で繰り返し発生する業務を支援します。登録不要のデモと30分の無料相談をご用意しています。

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ママダカラ株式会社(ママダカラコワーキングスペース)
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2024-05-02
イベント参加のために伺いました。道路に面した窓が大きくて明るく、ナチュラルなウッド調のオフィスがとても心地よいです。お仕事でもご縁が繋がりそうな出会いがあり、今後ともよろしくお願いします。
ひとみ
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2024-05-02
タメになる情報を色々とお聞きできて有益でした。
脇谷健太郎
脇谷健太郎
2024-05-02
ママダカラ株式会社様のコワーキングスペースを商品の企画開発相談会の会場として利用させていただきました。 とても綺麗なコワーキングスペースで、小規模な会議やセミナーを行う場所として利用しやすい大きさでした。 デスクスペースとフリースペースが本棚で仕切られており、子供はフリースペースで遊ばせておき、大人はデスクスペースで会議を行う様な使い方ができたので助かりました。 他のコワーキングではできない使い方ができて良かったです。 トイレや流し台も綺麗で、手入れが整っていました。また利用したいと思います。
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小山殊作
2024-02-01
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YouzenDoゆうぜんどう
2023-11-30
迅速かつ的確に対応頂き感謝しています。また利用させて頂きます。

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