「送料無料」のバナーに、「期間限定」も入れたい、「新作入荷」も載せたい。頼まれるたびに文字を足していったら、スマートフォンでは何も読めないバナーができあがった。EC運営では、笑えないほどよくある話です。
バナーは、数秒で内容を伝えなければなりません。だから文字や画像を増やすほど、かえって伝わらなくなります。AIは、バナーの構成、キャッチコピー、画像イメージを「複数案」出す用途に向いています。ただし、最初に目的を一つに絞らなければ、見た目は整っていても成果につながらないバナーになります。
この記事では、AIを使ったバナー案の作り方を、依頼文の例とあわせて解説します。
【この記事でわかること】
- バナーの目的・掲載場所・サイズを先に決める理由
- コピーと画像の案をAIに出させるときの指示の仕方
- そのまま使える依頼文と、公開前の確認ポイント
バナーの目的を一つに決める
新商品を知ってもらう、セール会場へ移動してもらう、定期購入を案内する。バナーを見た人に「何をしてほしいか」を一つに決めます。
複数の目的を一枚に入れると、見出しが長くなり、ボタンの行き先も分かりにくくなります。冒頭の例なら、「送料無料」は常設の帯に、「新作入荷」は特集バナーに、と分けるのが正解です。AIには、対象のお客様と期待する行動を「30代女性の既存のお客様に、秋の新作コート特集を見てほしい」のように具体的に伝えます。対象のお客様の決め方は『AIを使ったECのターゲット・ペルソナ設定方法』が参考になります。
掲載場所とサイズを先に伝える
パソコン用のメイン画像、スマートフォン用、商品ページ内、SNS広告では、必要なサイズと入れられる文字量が異なります。掲載場所、縦横比、表示される端末を、必ずAIに伝えてください。
画像が自動的に切り取られる場合を考えて、重要な文字と商品は中央寄りの安全な範囲に置きます。スマートフォンのトップに置くバナーなら、見出しは一目で読める大きさで、文字は15文字前後が目安です。
コピーは短く、優先順位をつける
バナーに入れる文字は、最も伝えたい見出し、補足、ボタン文言の3つが基本です。AIに複数案を頼むときは、「見出しは15文字以内」「初めてのお客様向け」のように条件を指定します。
価格、割引率、期間を入れる場合は、販売条件と一致しているかを必ず確認してください。「通常価格」を実際には販売していない価格にする二重価格表示や、本当は期限のない「今だけ」は、景品表示法の「有利誤認」にあたるおそれがあります。根拠のない最上級表現や、必要以上に購入を急がせる表現も避けます。コピーの出し方は『AIで商品名・キャッチコピーを作成するコツ』でも解説しています。
画像イメージを3つの方向で比べる
商品写真を大きく見せる案、利用場面を見せる案、文字を中心にする案。方向性を変えて3案出させ、比べます。最初から完成品を求めず、ラフ案としてAIを使うと、修正が楽になります。
実物の商品写真を使う場合は、色や形をAIで変えないこと。背景や雰囲気にAI画像を使う場合は、商品との違いや権利を確認します。詳しくは『AI画像生成をECサイトで使うときの注意点』をご覧ください。
そのまま使える依頼文
以下をコピーして、【 】の中身を自社の内容に入れ替えて使ってください。
【目的】秋の新作コート特集ページへ誘導する
【対象】30代女性の既存のお客様(メルマガ・LINE登録者)
【掲載場所】スマートフォン用トップバナー、正方形、文字は中央寄りに
【入れる内容】見出し(15文字以内)、補足(20文字以内)、ボタン文言(6文字以内)
【方向性】商品写真を大きく見せる案/利用場面を見せる案/文字を中心にする案、それぞれ2案ずつ
【禁止】根拠のない最上級表現、価格や割引率の記載、「今だけ」など期限のない煽り
価格や期間を入れたい場合は、確定した販売条件を別途渡し、「この条件以外は書かない」と添えます。
公開前は実際の表示サイズで確認する
大きな制作画面では読めても、スマートフォンでは文字が小さくなることがあります。実際のページに仮配置して、文字の読みやすさ、ボタン、リンク先、読み込み速度を確認してください。
公開後は、クリック数と商品ページへの移動を見て、コピーや画像の改善に活かします。一枚で正解を出そうとせず、2案を同時に出して比べると、改善の根拠がたまっていきます。
よくある質問
バナーの文字は何文字までが目安?
掲載場所によりますが、スマートフォン向けなら見出し15文字前後、補足20文字前後が読みやすい範囲です。迷ったら、削るほうを選んでください。
画像生成AIでバナーを完成品まで作れる?
文字入れまで一気に仕上げるのは、まだ誤字やレイアウト崩れが起きやすい領域です。AIは構成案・コピー・背景イメージまで、文字入れと最終調整はCanvaなどのデザインツールで行う、という分担が確実です。
まとめ
AIでECバナー案を作るときは、目的、掲載場所、サイズ、コピー、画像の順に整理します。AIで複数案を比べ、販売条件と表示状態を人が確認する。この流れで、制作時間を減らしながら「伝わる」バナーに近づけます。
【今日からできる3ステップ】
- 今あるバナーの中で、目的が2つ以上入っているものを1枚選ぶ
- 目的を1つに絞り、上の依頼文でAIに3方向×2案を出させる
- スマートフォンの実機で読めるかを確認してから公開し、クリック数を記録する
ママダカラEC AIでは、バナー案の作成から、商品ページやSNSへの展開まで一つの流れで支援します。
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