母の日の特集を思い出したのが、4月の終わり。撮影はもう間に合わず、ラッピングの仕入れも遅れ、結局、去年のバナーの日付だけを直して公開した。ECの季節販促で、毎年どこかで起きている話です。
季節販促は、公開日だけ決めても間に合いません。商品の選定、在庫の確認、撮影、ページ制作、広告、SNS、メルマガ。準備の種類が多く、それぞれに期限があります。AIを使えば、年間の行事の洗い出し、企画案、必要な制作物の整理は短時間でできます。ただし、「全部やる計画」ではなく、自社の商品、お客様、前年の実績に合わせて絞り込んだ「実行できる計画」にすることが肝心です。
この記事では、AIで年間販促カレンダーを作り、公開日から逆算して準備開始日まで決める手順を紹介します。
【この記事でわかること】
- 前年実績から「今年やる行事」を絞る方法
- 公開日からの逆算と、準備期間の目安
- 媒体別の制作物と確認項目、毎月の見直し方
前年の実績と今年の目標を確認する
前年の売上、売れた商品、在庫切れ、反応のよかったSNSやメルマガを確認します。あわせて、今年の新商品、重点カテゴリー、販売目標を整理します。
AIに渡すのは、集計した数字と出来事です。「母の日:売上〇〇、人気はマグカップとハンカチのセット、ラッピング資材が足りなかった」程度の記録で十分です。個人情報や不要な取引情報は除いてください。前年の「うまくいかなかった理由」こそ、今年の準備期間を決める材料です。
年間行事から、自社に合うものだけ選ぶ
一般的な季節行事、記念日、地域のイベントから候補を出し、自社の商品とお客様に合うものだけを選びます。AIへの依頼はこうです。
「雑貨とギフトを扱うECで、30〜40代の女性のお客様が中心です。年間の販促候補を月ごとに10個挙げ、それぞれ「当てはまる商品」と「準備にかかる期間の目安」を添えてください」
出てきた候補を、全部やろうとしないでください。すべての行事に参加すると制作の負担が増え、発信が似た内容になります。「前年に売れた行事」「新商品を出す月」「自社独自の発売日や創業月」を軸に、年間8〜12本程度に絞るのが現実的です。ギフトの切り口は『雑貨・ギフトECでAIを活用する6つの方法』、食品の季節商材は『食品ECでAIを活用するときの方法と注意点』が参考になります。
公開日から逆算して準備する
仕入れ、在庫の確定、撮影、デザイン、ページ登録、確認、告知開始を、公開日から逆算します。母の日(5月第2日曜)の特集を4月20日に公開するなら、目安はこうです。
- 2月下旬:商品選定、ラッピング資材の発注
- 3月中旬:撮影、商品ページの文章作成
- 3月下旬:バナー・特集ページのデザイン
- 4月上旬:ページ登録、公開前チェック
- 4月中旬:メルマガ・SNSの予約投稿
- 4月20日:公開
外部に依頼する作業は、確認と修正の往復で1〜2週間余分に見ておきます。AIでタスク案を作り、実際の担当者と必要日数に合わせて調整してください。在庫の見通しは『AIでECの在庫と需要予測を考えるときのポイント』の考え方で、前年のセール分を除いた数字から立てます。
媒体ごとの制作物をまとめる
特集ページ、バナー、商品画像、SNS、メルマガ、LINE、広告。企画ごとに必要な制作物を一覧にします。同じ商品情報と写真を使い、文章の長さと役割を媒体別に作り分ければ、制作は一気に軽くなります。
共通の確認項目は、価格、期間、在庫、リンクの4つ。加えて、セールの「期間」や「通常価格」は、景品表示法の有利誤認・二重価格表示にあたらないよう、根拠のある表示にしてください。メルマガやLINEは配信の同意と停止方法を確認します(メールは特定電子メール法)。バナーの作り方は『AIでECバナーの案を作る方法』、SNSの作り分けは『商品情報からSNS投稿を作り分ける方法』、メルマガは『AIでECメルマガを作成する手順と注意点』で解説しています。
月に一度、予定と結果を更新する
公開した企画の売上、アクセス、クリック、作業時間を記録します。予定どおり進まなかった理由も残し、次回の準備期間を調整してください。「撮影が1週間遅れた」が記録に残っていれば、来年は撮影を1週間早く始められます。
年間計画は固定しません。在庫やお客様の反応に合わせて、月ごとに見直します。
よくある質問
季節行事と関係の薄い商材でも、カレンダーは必要?
必要です。行事の代わりに、「新生活」「衣替え」「大掃除」「ボーナス時期」のような生活の節目や、自社の発売日・創業月を軸にしてください。年間の発信リズムがあること自体に価値があります。
開店したばかりで、前年の実績がない。
実績の代わりに、同業の一般的な繁忙期と、自社の商品に合う行事から仮の計画を作ってください。1年回せば実績ができます。最初の年は「記録を残すこと」を目標にするくらいで十分です。
まとめ
AIで販促カレンダーを作るときは、前年の実績と目標を確認し、自社に合う行事を年間8〜12本に絞り、公開日から逆算して準備開始日を決めます。媒体別の制作物と4つの確認項目をまとめ、毎月、予定と結果を更新する。4月末に母の日を思い出す春は、これで終わりにできます。
【今日からできる3ステップ】
- 前年の販促を「売上・売れた商品・うまくいかなかった理由」で5本分書き出す
- AIに月別の候補を出させ、年間8〜12本に絞る
- 直近の1本を公開日から逆算し、準備開始日をカレンダーに入れる
ママダカラEC AIでは、年間販促計画から商品ページ、画像、SNS、メルマガの制作まで支援します。
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