商品名に検索されそうな言葉を詰め込んだ。ページの本文にも同じ言葉を何度も入れた。それでも検索順位は上がらず、たまに来た人もすぐ帰ってしまう。SEOで、いちばん多い遠回りです。
検索からECサイトに来てもらうには、お客様が使う言葉と、ページの内容を合わせる必要があります。商品名だけでなく、用途、悩み、素材、サイズ、贈る相手など、購入前の検索は実にさまざまです。AIを使えば、基本のキーワードから関連する言葉や質問を広げられます。ただし、検索数や競合の状況をAIが正確に把握しているとは限りません。候補を出すのはAI、確かめるのは実際の検索データ。この分担が前提です。
この記事では、AIをキーワードの「候補出し」と「検索意図の整理」に使い、ページの役割まで決める手順を紹介します。
【この記事でわかること】
- お客様が実際に使う言葉の集め方
- 「買う・比べる・調べる」の検索意図でキーワードを分け、ページに割り当てる方法
- AIの候補を、実際の検索データで確かめる手順
商品とお客様の言葉を集める
商品名、カテゴリー、素材、特徴、用途に加えて、レビュー、問い合わせ、店頭やSNSで聞かれる質問から言葉を集めます。社内で使う専門用語と、お客様が検索する言葉はしばしば違います。「カットソー」と探す人より「Tシャツ」と探す人のほうが多い、といった具合です。
AIへの依頼はこうです。
「子ども用の水筒(480ml、食洗機対応、ワンタッチ開閉)について、保育園・小学校低学年の子どもがいる親が購入前に検索しそうな言葉を、商品名を含む語/用途や悩みを含む語/比較や選び方の語に分けて20個ずつ出してください」
レビューから集めた「お客様の言葉」をAIに渡すと、候補の精度が上がります。集め方は『AIで商品レビューを分析し、売上改善につなげる方法』をご覧ください。
検索する目的で3つに分ける
出てきたキーワードを、検索する人の目的で分けます。
- 買う:「〇〇(商品名) 480ml」「〇〇 ワンタッチ 水筒」 → 商品を特定して、すぐ買いたい
- 比べる:「子ども 水筒 おすすめ」「水筒 480ml 600ml どっち」 → 複数を比較して選びたい
- 調べる:「水筒 パッキン カビ 落とし方」「保育園 水筒 サイズ 目安」 → 悩みや使い方を知りたい
目的が違えば、適したページも違います。「買う」は商品ページ、「比べる」はカテゴリーや特集ページ、「調べる」はブログ記事。この役割分担を決めることが、キーワード選定の本体です。ブログの作り方は『ECサイトのブログをAIで無理なく続ける方法』で解説しています。
一つのページに詰め込みすぎない
関連する言葉をすべて一つの商品ページに入れると、見出しが不自然になり、何を伝えるページなのか分からなくなります。冒頭の「遠回り」は、ここで起きています。
ページごとに中心となるキーワードを一つ決め、近い意味の言葉を補足として自然に使います。同じキーワードを複数のページで狙っている場合は、どのページを中心にするかを整理してください。商品名の付け方は『AIで商品名・キャッチコピーを作成するコツ』が参考になります。
実際の検索データで確かめる
AIが出した候補は、検索エンジンの検索候補(サジェスト)、アクセス解析の検索語レポート、広告のキーワードツールなどで確かめます。検索数が多くても、自社の商品と合わなければ購入にはつながりません。
競合のページも見て、自社が出せる独自の情報(実物の比較写真、お客様の質問への答え、使い方の実例)があるかを考えてください。検索順位を決めるのは言葉の一致ではなく、検索した人の目的に、どれだけ具体的に答えているかです。
他社のブランド名は使わない
「〇〇(有名ブランド)風」「〇〇の類似品」のように、他社のブランド名や商品名を商品名・タイトルに入れて検索流入を狙うのは避けてください。商標権の侵害や、不正競争にあたるおそれがあります。一時的にアクセスが増えても、モールの規約違反で商品が非表示になることもあります。
自社のブランド名、商品の特徴、お客様の悩みで戦うのが、結局いちばん近道です。
公開後に見直す
キーワードを繰り返すことより、検索した人が知りたい内容を分かりやすく伝えることを優先します。タイトル、見出し、本文、画像altに、必要な範囲で自然に使えば十分です。
公開後は、表示回数、クリック、購入や問い合わせを確認し、検索意図と内容が合っているかを見直します。表示されているのにクリックされないならタイトル、クリックされるのに買われないならページの内容、と切り分けます。商品ページ側の見直しは『AIでECの商品ページを改善する5つのポイント』をご覧ください。海外向けに展開する場合は、言語ごとに検索される言葉が変わるので、『AIを使った多言語ECの翻訳で注意したいこと』もあわせてどうぞ。
よくある質問
検索数が少ない言葉は狙う価値がない?
ECでは、検索数が少なくても「買う」意図がはっきりした言葉のほうが、売上につながりやすいことがよくあります。検索数より、意図の明確さと自社商品との一致を優先してください。
SEOをAIに丸ごと任せられる?
候補出しと検索意図の整理は任せられますが、検索数や競合状況の判断、自社にしか書けない情報の追加は人の仕事です。AIが書いた一般的な文章だけのページは、同じような他のページに埋もれます。
まとめ
AIは、SEOキーワードの候補を広げ、検索意図を整理するのに役立ちます。お客様の言葉を集め、「買う・比べる・調べる」に分けてページの役割を決め、候補は実際の検索データで確かめる。詰め込むのではなく、一ページ一テーマで答えきることが、検索からの売上につながります。
【今日からできる3ステップ】
- 主力商品を1つ選び、レビューと問い合わせから「お客様の言葉」を10個書き出す
- AIに「買う・比べる・調べる」で候補を出させ、サジェストで実際に検索されているか確かめる
- 商品ページの中心キーワードを1つ決め、「調べる」系の言葉でブログ記事を1本企画する
ママダカラEC AIでは、キーワード選定から商品ページ、カテゴリー、ブログの企画まで一貫して支援します。
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