福袋のページに「中身はお楽しみ」とだけ書いて公開した。届き始めた週に、「サイズが合わない」「同じ色が2つ入っていた」と問い合わせが続き、返品の相談まで来る。年明けの受注担当が毎年経験する場面です。
セット商品は、単品より「売る前に答えておく質問」が多い商品です。何が何個入るのか、サイズや色は選べるのか、返せるのか。書いていなければ、全部が問い合わせになって返ってきます。
福袋やギフトセットのページで先に答える3つの不安と、商品マスターからAIで中身の説明を作る手順、「お得」の根拠と返品条件の書き方をまとめました。
【この記事でわかること】
- 福袋・セットのページで先に答えるべき3つの不安
- 商品マスターの事実からAIで中身の説明を作る手順
- 「お得」「◯%OFF」の根拠と返品条件の書き方
1.福袋・セットが抱える「3つの不安」に先に答える
福袋を買う前の不安は、だいたい3つに絞られます。
- 中身:何が、いくつ入るのか
- 指定:サイズや色は選べるのか、おまかせなのか
- 返品:中身を理由に返品・交換できるのか
たとえばルームシューズ、保温ソックス、入浴剤を組んだ「おうち時間セット」。シューズのサイズは選べるのか、ソックスの色はおまかせか。書いていないと、届いた後に「思っていたのと違う」が起きます。
ページの冒頭で、この3つを答えてしまいます。お楽しみを残すなら、「カラーはおまかせ(サイズは選べます)」のように、決まっている部分とそうでない部分を分けます。
福袋のページは、届いてからの問い合わせを先に書いておく場所です。
2.AIで「中身の説明」を作る手順
中身の説明をAIに頼むとき、渡すのは商品マスターの事実だけです。素材、サイズ展開、数量、個包装の有無、ギフト箱の有無。売り文句は渡しません。
入力例はこうです。「以下の3商品を組んだおうち時間セットの中身説明を、贈る人向けに200字で。事実にない特徴は書かない。サイズ指定の可否と色がおまかせであることを必ず入れる」。
出力の確認点は2つ。渡していない特徴(「ふわふわで暖かい」など)が足されていないか。指定可否と数量がマスターどおりか。入浴剤で「疲れが取れる」と出てきたら、効能の断定は薬機法にあたるおそれがあるので削ります。
ギフト向けの文章づくりは『雑貨・ギフトECでAIを活用する6つの方法』でも扱っています。AIに渡すのは事実だけ、足されたものは全部削る。
3.「お得」「◯円相当」「◯%OFF」の根拠を用意する
福袋の売り文句は「お得」です。ただし、その根拠は店舗が用意しなければなりません。
セット価格と単品合計の比較は、単品が実際にその価格で販売されていることが根拠になります。販売していない単品の価格を積み上げて「総額【 】円相当」と書くと、景品表示法の有利誤認にあたるおそれがあります。
「総額◯円相当」と書くなら、内訳(どの商品が何円か)を社内で記録しておきます。確認を求められたとき、すぐ出せるように。価格を変えたときの旧価格の扱いは『値上げ・価格改定の案内文をAIで作る:伝える順番と二重価格の注意』で触れています。
AIに文章を書かせるときは、数値を本文に入れません。「セット価格【 】円、単品合計【 】円」と差し替え欄にし、人が確認した数字だけを入れます。AIの計算をそのまま載せると、単品価格の変更に気づけないからです。
「お得」と書く前に、単品の販売価格という根拠が手元にあるかを確かめます。
4.ギフト対応の文言と配送の目安
ギフトセットのページには、のし・ラッピング・メッセージカードの可否と、お届け日の目安が必要です。曖昧だと「間に合いますか」が増えます。
書き方は事実の列挙で十分です。「のし:対応可(表書きは備考欄に)」「ラッピング:無料」「メッセージカード:定型文のみ」。できないことも書きます。
お届け日の目安は、特定商取引法で表示が求められる引渡時期に関わります。年末は配送の遅れを見込み、「ご注文から【 】営業日以内に発送」と余裕を持たせ、公開前に出店先の規約で確認します。
年末年始の休業と配送の案内は『年末年始の休業案内と配送遅延の連絡文、AIで用意するテンプレ』、年末全体の段取りは『年末商戦の準備をAIで前倒しする:11月〜12月の段取り表』にまとめました。ギフト対応は「できない」を先に書くと、問い合わせが減ります。
5.「返品不可」は書けば通用する?
通販にクーリング・オフはなく、代わりに「返品特約」という仕組みがあります。
返品特約を表示していない場合、商品到着から一定期間は購入者が返品でき、送料は購入者負担とされています。表示していれば特約どおり。期間の日数は、公開前に消費者庁の案内で確認します。
福袋なら「中身を理由にした返品・交換はお受けできません」と書けますが、これはお客様都合の返品に限った話です。壊れていた、注文と違う、といった不良品は、特約に関係なく店舗が対応します。
特約の整え方と返信の型は『返品・交換の問い合わせ対応をAIで落ち着いて進める:返品特約と返信文』にあります。
「返品不可」は、ページに書いてあって初めて効く言葉です。
よくある質問
福袋の中身は全部書かないといけませんか?
品目と数量は書くのが基本です。「ルームシューズ1足、ソックス2足、入浴剤3包」のように、何が何個入るかが分かる状態にします。色や柄をお楽しみにする場合は「カラーはおまかせ」と明記します。決まっていないことは隠さず、決まっていないと書くのが問い合わせを減らすコツです。
「通常価格」はどの価格を書けばいいですか?
直近に、その単品を実際に販売していた価格です。長く販売していない価格や、一度も売ったことのない希望小売価格を比較に使うと、景品表示法の有利誤認にあたるおそれがあります。迷ったら比較表示をやめ、セット価格と中身だけを書きます。
まとめ
福袋・ギフトセットのページは、中身・指定可否・返品条件の3つを冒頭で答えます。
中身の説明は商品マスターの事実だけをAIに渡して作り、足された特徴は削ります。
「お得」の根拠は単品の販売価格、返品条件は返品特約の表示。ここは人が確認します。
【今日からできる3ステップ】
- セットにする商品を3つ選び、商品マスターの事実(素材・サイズ・数量)を揃える
- 「中身・指定可否・返品条件」の3項目を、文章より先に書く
- AIに中身の説明を作らせ、価格の根拠だけ人が確認する
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