セールのたびに、友だち全員へ一斉配信。友だちの数は増えているのに、配信した日の夜に管理画面を見ると、ブロックの数も増えている。文面を書き直しても、次の配信でまた同じでした。
原因の多くは、文面ではありません。買ったばかりの人と、クーポン目当てで登録した人に、同じ文面が同じ日に届く。LINEは距離が近いぶん、「誰に・いつ・何通」の設計で結果が決まります。
年明けのセールや新生活の提案を配信する前に、整えておきたいこと。配信の設計表の作り方、AIに渡す情報と配信文3種、配信で守ること、配信後に見る数字をまとめました。
【この記事でわかること】
- 配信の設計(頻度・時間帯・配信先の分け方)の決め方
- AIに渡す情報と、配信文3種(役立つ情報・お知らせ・販促)の作り方
- 配信で守ること(表現・停止の案内・個人情報)と、配信後に見る数字
1.ブロックの原因は文面ではなく「頻度と相手」
文面を直す前に、3つを決めます。月に何通送るか。誰に送るか(購入者・未購入・休眠)。どの時間帯に送るか。この3つを表にしたものが「配信の設計表」です。
保湿クリームを定期的に買っている人と、初回クーポン目当てで友だち追加した人は、同じ文面を読む相手ではありません。前者には使い方やお手入れの情報、後者には初回の背中を押す一通。相手が違えば、通数も違います。
設計表があると、「今月はもう販促を2通送っている」が見えます。送りたい気持ちより、表のほうを優先する。それだけでブロックの増え方は変わります。
LINEの配信は、文面より先に「誰に・月に何通」を決めるものです。
2.AIに渡す情報と、配信文3種
配信文は3種類。役立つ情報(使い方・お手入れ・選び方)、お知らせ(再入荷・休業・発送の遅れ)、販促(セール・クーポン)です。比率は販促をいちばん少なく。AIに渡すのは、商品情報、目的、相手の区分、文字数、絵文字の有無。
コピー用プロンプト:LINEの配信文を3種類つくる
以下の情報をもとに、ネットショップのLINE公式アカウントの配信文を3種類作ってください。
・商品名と特徴(事実のみ):【 】
・価格・送料:【 】
・配信先:【 】(購入者/未購入/休眠)
・目的:【 】(使い方の案内/再入荷/クーポン など)
・文字数:各【 】字以内、絵文字:【 】(あり/なし)
作るもの:1. 役立つ情報 2. お知らせ 3. 販促(クーポンの条件と期限を明記)
条件:
・配信停止の方法を1行入れる。
・クーポンや特典の条件は、渡した情報にあるものだけ書く。
・情報がない内容は推測せず「要確認」と表示してください。
・禁止表現:最上級表現(最安・No.1など)、効能の断定、根拠のない数値。
販促の1通だけは、条件と期限を人が確認してから送ります。メール向けの手順は『AIでECメルマガを作成する手順と注意点』にあり、渡す情報は同じです。
販促の配信文は、AIが書いた条件と期限を人が読んでから送ります。
3.自動応答とリッチメニューに「よくある質問」を入れる
配信の直後に来る質問に答えられなければ、返信が追いつきません。在庫切れの商品への「いつ入りますか」も多く、『在庫切れ・再入荷・予約販売の案内文をAIで用意する:売り逃しと苦情を減らす表示』の案内文を自動応答に流用できます。「配送状況を知りたい」「返品できますか」「営業時間は」。この3つは、自動応答とリッチメニューに先に置きます。
自動応答の文面はAIで下書きできます。渡すのは、問い合わせの種類と、店舗で決まっている事実(配送会社、返品の条件、営業時間)。「確認して折り返します」ではなく、事実が書かれた答えを返す作りに。
FAQの整え方は『AIで問い合わせ対応とFAQを効率化する方法』にまとめています。LINE向けには1問を短く、スマホで3行以内に収めます。
自動応答に「事実」を置くと、配信のたびに来る質問が返信前に片づきます。
4.配信で守ること
文面の良し悪しより先に、守ることが4つあります。
- 配信停止の方法を案内する。「不要な方はブロックで解除できます」の1行を入れる
- クーポンや特典は条件と期限を明記する。根拠のない「最大◯%OFF」は景品表示法の有利誤認にあたるおそれ
- お客様の氏名や購入履歴をAIに渡すときは伏せる(個人情報保護法)。「30代・購入2回」のように区分だけ渡す
- 同意した人にだけ送る。メールの特定電子メール法と同じ考え方で運用する
LINEの利用規約やガイドラインには配信の内容や方法に決まりがあり、変わることもあります。公開前に公式の案内で確認します。
配信は「同意した人に、条件を明記して、やめ方を添えて」送ります。
5.配信後に見るのは「開封」より「ブロック率と反応」
配信のたびに記録するのは、ブロックされた数と、反応(クリック・購入)の2つです。配信日・相手の区分・種類(役立つ/お知らせ/販促)・通数とあわせて、1配信1行の表にします。
3か月分たまったら、表をAIに渡して「ブロックが増えた配信の共通点」を出させます。「販促を2通続けた週」「夜に送った休眠向け」のように、原因は文面より設計に出ます。
たとえばルームシューズの「冬の足元の冷え対策」は反応が良く、同じ週の「全品セール」でブロックが増えた。そんな月があれば、次に増やすのは前者です。追う数字の決め方は『ECのAI活用で設定したいKPIとは?』で解説しています。
LINEの成果は、開封の高さではなく、ブロックの少なさと反応で見ます。
よくある質問
配信は月に何通までが目安ですか?
業種と相手によって違うため、一律の数は決められません。役立つ情報を増やして販促を減らすことが先です。購入者には使い方の案内を、未購入の人には選び方を、休眠の人には再入荷や新商品を。相手ごとに「読んでよかった」と思える通数が、その店の上限です。
メルマガとLINE、両方やるべきですか?
役割を分ければ両方できます。メールは長い説明や画像つきの案内、LINEは短いお知らせと使い方の一言、と分けると二重配信を避けられます。どちらも同意した人にだけ送る点は同じ。メルマガの手順は『AIでECメルマガを作成する手順と注意点』にまとめています。
まとめ
ブロックが増える原因は、文面より「誰に・月に何通」の設計です。友だちを購入者・未購入・休眠に分け、配信の設計表を先に作ります。
AIには商品情報と目的・相手を渡して3種を下書きし、販促の条件と期限、停止の案内、個人情報の伏せ方は人が確認します。
【今日からできる3ステップ】
- 友だちを「購入者・未購入・休眠」の3つに分ける
- 月の配信表(誰に・何通・何を)を1枚作る
- 役立つ情報の配信文を1通、AIで下書きして送る
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