「AIを入れれば、EC業務が自動化されて売上が上がる」。残念ながら、そうはなりません。商品数、担当者の人数、いまの作業の仕方によっては、AIより先に、商品情報や業務の手順を整理したほうがよい場合もあります。
一方で、繰り返し作業が多く、担当者が文章や画像の制作に追われている会社では、AIの導入で状況が大きく変わる可能性があります。問題は、自社がどちらなのかを判断する材料がないことです。
この記事では、導入前に確認したい10項目と、当てはまる数に応じた進め方を紹介します。導入しない判断も含めて、現状を整理してみてください。
【この記事でわかること】
- 自社の状況を確認する10項目
- 当てはまる数ごとの、現実的な進め方
- 契約前に決めておくこと、デモで見るべきこと
EC AI導入前の10項目
当てはまる項目を数えてください。関連する記事も添えています。
- 新商品の登録や更新が、予定より遅れている
- 商品説明文を、毎回ゼロから作っている(『売れる商品説明文をAIで作るために必要な5つの情報』)
- SNSやメルマガの更新が止まりやすい(『商品情報からSNS投稿を作り分ける方法』)
- 文章や画像を作れる人が限られている
- 担当者によって、品質や言葉づかいが変わる
- 同じ商品情報を、複数の媒体に手で入力している
- 問い合わせに、同じ回答を繰り返している(『AIで問い合わせ対応とFAQを効率化する方法』)
- AIを試したが、業務に定着しなかった(『EC企業のAI導入が失敗する5つの原因と定着させる方法』)
- 現在の作業時間や制作費を把握できていない(『AI導入でどれくらい時間を削減できる?測定方法を解説』)
- AIで減らした時間の使い道が決まっていない
当てはまるのが0〜2個:急いで導入する必要はない
現在の更新や運用に大きな負担がないなら、急いでAIツールを契約する必要はありません。まずは無料で使える範囲やデモで、商品説明やSNS投稿など一つの業務を試し、修正時間まで含めて便利かどうかを確かめる程度で十分です。
AIより先に、自社の強みと競合との違いを整理するほうが、売上への近道になることもあります。『AIで競合ショップを分析するときのポイント』の5項目で、現状を見直してみてください。
当てはまるのが3〜5個:一つの業務から始める
AIを使う前に、業務を棚卸しします。どの作業に時間がかかり、誰が担当し、どこで止まるのかを書き出してください。
そのうえで、最も繰り返しが多く、確認の基準を作りやすい業務から試します。商品説明、SNS、メルマガ、FAQが始めやすい候補です。選び方は『EC担当者が最初にAI化したい5つの業務』にまとめています。
当てはまるのが6個以上:体制づくりとセットで進める
負担が複数の業務に広がっている状態です。ツールの導入だけでは解決せず、社内ルール、公開前の確認体制、効果測定の仕組みをセットで整える必要があります。
このケースでは、導入支援を受ける価値があります。ただし支援会社の選び方を間違えると、ツールだけ残って定着しません。『ECのAI導入支援会社を選ぶときの10のチェックポイント』で、確認すべき点を押さえてください。社内ルールは『EC企業が作っておきたいAI利用の社内ルール』、確認体制は『AIが作った文章・画像の公開前チェックリスト』が参考になります。
契約前に決めたい3つのこと
ツールを契約する前に、目的、担当者、確認方法の3つを決めます。
- 目的:「商品登録を月20件に増やす」「SNSを週2回更新する」のように、測定できる目標に
- 担当者:AIに情報を入力する人と、公開前に確認する人
- 確認方法:入力してはいけない情報と、公開前に見る項目
この3つが決まっていない状態で契約すると、「便利そうだったのに誰も使わない」が高い確率で起きます。
無料デモでは「修正時間」を見る
AIの出力が速いことは、どのツールでも同じです。見るべきなのは、自社らしい文章に直すまでの時間、商品情報を確認する時間、操作の分かりやすさです。
実際の業務で使う担当者がデモを試し、「これなら続けられるか」を判断してください。経営者が気に入っても、使う人が続けられなければ定着しません。
導入しない判断も大切
業務量が少ない、商品情報が整理されていない、確認担当者を置けない。こうした場合は、導入の時期を見直してください。AI導入が目的ではなく、EC運営を続けやすくすることが目的です。
一方、導入を決めた場合は費用面も確認を。IT導入補助金など、AIツールの導入費用が補助の対象になる場合があります。要件や対象は年度ごとに変わるため、申請を考えるなら早めに確認してください。
よくある質問
商品数が少なくても、AIを入れる意味はある?
商品数より、「更新の頻度」と「担当者の負担」で判断してください。商品が30点でも、SNSとメルマガを毎週出しているなら、十分に効果が出ます。
無料のChatGPTで十分では?
担当者が1人で、自分で指示文を書くのが苦にならないなら、それで回ります。担当者が増えた、品質のばらつきが気になり始めた、というタイミングが専用ツールを検討する目安です。詳しくは『ChatGPTとEC専用AIツールの違いとは?目的に合わせた使い分け』をご覧ください。
まとめ
EC AIの導入前には、繰り返し作業、更新状況、担当体制、品質、効果測定の準備を確認します。当てはまる数が少なければ急がず、3〜5個なら一つの業務から、6個以上なら体制づくりとセットで進める。導入しない判断も、立派な結論です。
【今日からできる3ステップ】
- 10項目を数え、自社がどの段階かを確認する
- 契約前に決める3つ(目的・担当者・確認方法)を1枚に書き出す
- 実際に使う担当者が無料デモを試し、修正時間を測る
ママダカラEC AIでは、30分の無料相談で現在の運営方法を伺い、AIで改善できる部分と人が担当すべき部分を整理します。導入が向かない場合も、その理由をお伝えします。
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EC業務へのAI導入をご検討の方へ
ママダカラEC AIは、商品説明、SNS、メルマガ、ブログ、画像制作など、EC運営で繰り返し発生する業務を支援します。登録不要のデモと30分の無料相談をご用意しています。
