新規の商品が30SKU。楽天の商品ページは、商品名、キャッチコピー、PC用の販売説明文、スマートフォン用の説明文、画像の構成、SKU情報と要素が多く、1ページ2時間かかれば60時間。担当者が1人なら、丸々2週間が消えます。
要素が多い業務ほど、AIの効果は大きく出ます。ChatGPTを使えば、確定した商品情報から文章の下書きと構成案をまとめて作れます。元情報とテンプレートが整っている商品なら、作成の工程を半分程度まで短縮できる可能性があります。ただし、効果は商品の種類と確認体制によって変わります。「半分」は目標であって、約束ではありません。
この記事では、楽天の商品ページを作る4つの手順と、そのまま使えるプロンプトを紹介します。
【この記事でわかること】
- AIの前に整える「商品情報シート」の作り方
- コピーして使えるプロンプトと、構成を先に確認する理由
- 楽天ならではの確認ポイントと、効果の測り方
手順1:商品情報を一枚にまとめる
商品名、管理番号、素材、サイズ、色、用途、対象、特徴、注意事項、配送条件を表にします。列は「確定情報」と「販促表現」に分け、分からない項目は「未確認」と書きます。
仕入先の資料をそのまま貼るのではなく、使用の権限と機密性を確認し、個人情報を含めないようにしてください。この一枚があるかどうかで、AIにかかる時間は倍以上変わります。マスターの作り方は『ECの商品情報をAIで活用しやすく整理する方法』で解説しています。
手順2:ページの役割と順番を決める
楽天の商品ページには、検索で見つけてもらうための情報、購入前の不安を解消する情報、他の商品との違い、使用場面、注意事項が混在します。AIには「誰に、何を伝えて、購入の判断を助けるページか」を先に説明してください。
最初から長文を作らせず、見出しの構成を出させて確認してから本文に進むと、修正が大きく減ります。商品名の付け方は『AIで商品名・キャッチコピーを作成するコツ』が参考になります。
そのまま使える楽天商品ページ作成プロンプト
あなたは楽天市場の商品ページを作るEC担当者です。以下の確定情報だけを使い、購入前の不安を解消する文章を作成してください。情報がない内容は推測せず「要確認」と表示してください。
【商品情報】
商品名:
カテゴリー:
素材・原材料:
サイズ・容量:
色・種類:
商品の特徴:
おすすめの利用場面:
注意事項:
配送条件:
【出力】
1. 商品名案 3案
2. 30文字以内のキャッチコピー 3案
3. 商品の魅力 3点
4. 詳細説明文 400文字程度
5. 購入前FAQ 5問
6. 商品画像8枚の構成案
【禁止】
未確認の効果・品質・素材・産地を追加しない。誇大表現を使わない。
プロンプトを使うときの注意
【商品情報】の欄は、手順1のシートからそのまま転記します。空欄のまま渡すと、AIは埋めたくなります。「未確認」と書いて渡すのが、推測を防ぐいちばん確実な方法です。
出力の1〜6は、一度に全部使う必要はありません。最初は「1と2だけ」で商品名とキャッチコピーの方向を決め、よければ3〜6に進むと、やり直しが減ります。このプロンプトはChatGPT以外のAIでもそのまま使えます。サービスの選び方は『ChatGPT・Gemini・Claude、EC業務で使い分けるならこう』をご覧ください。
手順3:画像構成と文章を対応させる
1枚目は商品をはっきり見せ、2枚目以降で特徴、サイズ、利用場面、比較、使い方、注意事項を伝えます。AIが出した8枚の構成案は、文章の見出しと対応させると、ページ全体が一貫します。
楽天の商品画像には、文字要素の割合、枠線、背景などに関するガイドラインがあります。AIの提案をそのまま制作せず、登録時点のガイドラインを店舗運営Naviで確認してください。画像内の文字、実物との差、権利の確認は『AI画像生成をECサイトで使うときの注意点』にまとめています。
手順4:人が確認してRMSに登録する
商品名、価格、素材、サイズ、在庫、納期、送料、返品条件、リンクを元資料と照合します。禁止表現や、根拠のない「No.1」「最安」がないかも確認します。
楽天では、「通常価格」や「参考価格」を表示するなら、その価格で実際に販売していた事実が必要です。根拠のない二重価格表示は景品表示法の問題になります。化粧品や健康食品は薬機法の範囲も確認を。AIで作る工程とRMSに登録する工程を分け、承認済みの文章だけを登録する運用にすると、事故を防げます。
本当に半分になったか、時間を測る
導入前と同じ種類の商品で、情報整理、構成、文章、確認、登録の時間を測ります。半分にならない場合、原因はたいてい次のどれかです。
- AIへの入力準備に時間がかかる → 商品情報シートの列が足りない
- 修正が多い → 構成を確認せずに本文を作らせている
- 確認に時間がかかる → 「未確認」を書かずに渡し、推測が混ざっている
目標は速さだけではありません。修正率と公開後の誤りも、あわせて記録してください。測り方は『AI導入でどれくらい時間を削減できる?測定方法を解説』、他のモールにも展開する場合は『楽天・Amazon・自社ECの商品情報をAIで作り分ける方法』と『Yahoo!ショッピングの商品登録、AIで効率化できる部分・できない部分』をご覧ください。
よくある質問
スマートフォン用の説明文も、同じプロンプトで作れる?
作れます。出力の4に「スマートフォン用に、一文を短く、見出しを3つ入れた300文字版も」と足してください。PC用とスマートフォン用で事実が食い違わないよう、同じ商品情報から同時に作るのがコツです。
楽天用に作った文章を、自社ECにそのまま使ってもいい?
事実の部分は使えますが、楽天向けの商品名(検索語を前に置いた構成)や、モール特有の表現はそのまま流用しないでください。自社ECではブランドの背景や使う場面を先に置くほうが合います。
まとめ
楽天の商品ページ作成をAIで効率化するには、商品情報を一枚にそろえ、構成を確認してから文章と画像案を作ります。プロンプトには「要確認」と「禁止」を必ず入れ、楽天の画像ガイドラインと価格表示のルールを守り、承認済みの文章だけをRMSに登録する。削減時間と品質を測って、「半分」が本当かを確かめてください。費用の全体像は『AI導入支援の費用相場は?自分でやる・ツール契約・外注の3パターン比較』、自社の業務のどこから始めるべきかは『EC AI診断って何をするの?実際の診断項目を公開』で整理しています。
【今日からできる3ステップ】
- 売れ筋の商品を1つ選び、商品情報シート(確定情報・販促表現・未確認)を1枚作る
- 上のプロンプトで「商品名案とキャッチコピー」だけを出させ、方向を決めてから本文へ進む
- 元資料と照合してRMSに登録し、かかった時間を工程別に記録する
【あわせて読みたい】
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