原材料と送料が上がり、保湿クリームを値上げすることに決めました。決断は早かったのに、案内文を書く手が進まない。「何卒ご理解ください」と打っては消して、気づけば1時間。
「ご理解ください」で終わる文面は、書いた側だけが安心します。読む側が知りたいのは、いつから、どの商品が、いくらになり、自分の注文はどうなるか。値上げの案内は、順番と事実で書くものです。
伝える順番、AIで4種の文面を一度に作る手順、二重価格の注意、定期購入のお客様への文面まで整理します。型を一度作れば、次の改定は数字の差し替えで済みます。
【この記事でわかること】
- 値上げ案内で伝える順番と、必ず入れる3つの事実
- AIに渡す情報と、告知・メール・商品ページ・FAQの4種を作る手順
- 旧価格の表示と二重価格表示の注意点、定期購入のお客様への伝え方
1.値上げ案内は「順番」で印象が決まる
同じ内容でも、順番で受け取られ方が変わります。おすすめの順は、いつから(事前告知)→理由(事実のみ)→対象商品と新価格→既存の注文・定期購入の扱い→お詫びと感謝です。
ドリップコーヒーセットなら、「◯月◯日ご注文分から」「豆の仕入価格と配送費の上昇のため」「3種セットを【旧価格】円から【新価格】円へ」「◯日までは現在の価格」の順。理由は1〜2文で十分です。
値上げ案内に必要なのは言い訳ではなく、日付と対象と扱いの3つです。 この3つが最初の数行で読めれば、お詫びは短くても伝わります。
2.AIに渡す情報と、作る文面の種類
AIには文面を考えさせるのではなく、事実を渡して並べさせます。渡すのは、対象商品、新旧価格、適用日、理由、既存注文の扱い、送料無料ラインの変更の有無の6つ。
作る文面は4種類を一度に。サイトのお知らせ、お客様へのメール、商品ページに添える一文、FAQです。値上げの文面は、1つ書くより4つ同時に作るほうが間違いが減ります。
コピー用プロンプト:値上げ案内の4種の文面を作る
次の事実だけをもとに、ネットショップの価格改定の案内文を4種類作ってください。
・対象商品:【 】
・現在の価格→新しい価格:【 】円→【 】円(税込)
・適用日:【 】月【 】日ご注文分から
・理由(箇条書き):【 】
・既存注文・定期購入の扱い:【 】
・送料・送料無料ラインの変更:【 】
出力:1. サイトのお知らせ(いつから→理由→対象と新価格→既存注文の扱い→お詫びの順)、2. お客様へのメール、3. 商品ページに添える一文、4. FAQの回答
理由は事実のみ書いてください。
情報がない内容は推測せず「要確認」と表示してください。
禁止表現:最上級表現(最安・No.1など)、効能の断定、根拠のない数値。
出力の日付と価格は、人が元の表と突き合わせます。
3.旧価格の表示はいつまで?二重価格の注意
値上げ後の商品ページに「旧価格◯円→新価格◯円」を長く表示し続けると、問題になることがあります。実際には販売していない価格との比較は、景品表示法の二重価格表示にあたるおそれがあるからです。
案内文で旧価格を書くこと自体は、事実の説明なので問題ありません。ただし、販売ページの常設表示は期間を区切ること。旧価格は「お知らせ」には残し、「売り場」からは期限を決めて消します。
送料や送料無料ラインも変えるなら、特定商取引法に基づく表記、商品ページ、カートの表示を同じ日に更新します。1か所でも古いと、見た金額と請求額が食い違います。
4.定期購入のお客様には別の文面を
定期購入のお客様は、単品のお客様と事情が違います。次回のお届け分から新価格になるのか、既存の契約は据え置きなのか。この一点を、メールの最初に書きます。
あわせて、解約や休止の方法も添えます。やめたい方が迷わず手続きできることが、信頼を残すからです。定期購入の値上げ案内は、新価格と「やめ方」をセットで伝えます。 表示のルールは『定期購入ページをAIで作るときに外せない特定商取引法のルール』で解説しています。
もう1つ、値上げのお知らせメールに他商品のセール告知を混ぜないこと。広告宣伝のメールとみなされると、特定電子メール法の同意や送信者情報の表示が関わります。値上げの案内は、案内だけで送ります。
5.値上げ後の問い合わせとレビューに備える
値上げの後は、決まった問い合わせが来ます。「値上げ前の価格で買えませんか」「他のお店は安いのに」「定期購入はいつから変わりますか」。この3つは、返信の型を先に作ります。
AIに渡すのは、適用日、既存注文の扱い、理由、代替の提案(まとめ買いなど)です。「承れません」で終わらず、「◯日までは現在の価格です」と選べる情報を添える。値上げ後の返信は、断る文より、選べる文を先に出します。
レビューに「高くなった」と書かれたら、事実の説明と感謝を短く返します。言い訳も、他店との比較も書かない(返信の線引きは『レビューを増やす同梱カードと返信文:AIで整えるときのステマ規制の線引き』)。型は『AIで問い合わせ返信テンプレートを作る方法|ECで使える10例』の作り方で用意します。
よくある質問
値上げの案内は何日前に出せばいいですか?
法律で日数が決まっているわけではありません。目安にしたいのは「お客様が判断できる余裕があるか」です。定期購入のお客様には、次回の決済日より前に案内が届くようにします。決済後に知らされると、不信感につながるからです。
理由はどこまで書くべきですか?
「原材料の仕入価格の上昇」「配送費の値上がり」のように、事実を1〜2文で書けば十分です。仕入先の名前や原価は書かなくて構いません。避けたいのは、長い謝罪と「諸般の事情」のような曖昧な言葉。言い訳か隠しごとに読まれます。
まとめ
値上げの案内は、言い訳ではなく順番と事実で書きます。いつから、どの商品が、いくらになり、既存の注文はどうなるか。この順番なら、お詫びは短くて構いません。
AIには事実だけを渡して4種の文面を一度に作り、旧価格は期限を決めて売り場から消す。定期購入のお客様には、新価格と解約方法をセットで伝えます。
【今日からできる3ステップ】
- 対象商品・新価格・適用日を、1枚の表にまとめる
- 既存の注文と定期購入の扱いを決めて、表に1行足す
- AIに4種の文面を作らせ、日付と価格だけ人が確認する
価格改定の案内や表示の更新は、まずは30分の無料相談でご相談ください。
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