保湿クリームの価格を1桁間違えたまま公開。気づいたのは翌朝で、注文は20件を超えていました。「キャンセルしていいのか」「お詫びには何を書くのか」。頭が真っ白になります。
真っ白になるのは、決めていないことが多すぎるからです。誤表記への対応は、起きてから考えると遅い。先に手順と雛形があれば、順番に進めるだけです。
年明けの登録作業が増える前に、最初の30分の手順、お詫び文をAIで作る順番、再発防止の人とAIの分担をまとめました。
【この記事でわかること】
- 気づいたときの最初の30分の手順(止める・記録・数える)
- お詫び文・訂正文をAIで作るときに入れる情報と順番
- 再発防止:公開前チェックに人とAIをどう置くか
1.最初の30分:止める→記録→範囲の確認
誤表記に気づいたら、文章を書く前にやることが3つ。止める、記録する、数える。この順番で。
止める:該当ページを非公開にするか訂正します。迷ったら非公開。記録する:訂正前に、誤表記の画面をスクリーンショットで残します。数える:影響した注文の件数と期間、決済・発送の状況を一覧にします。
出店先の規約で誤表記時の扱いも確認します。保湿クリームなら「【 】日【 】時〜翌【 】時、【 】円を【 】円で表示、注文【 】件」の1行。これがあれば、判断も相談も早くなります。
誤表記の対応は、文章を書く前に「止める・記録する・数える」です。
2.注文のキャンセルは「できる・できない」を決めつけない
いちばん迷うのは、誤った価格で入った注文をキャンセルしていいかです。店舗都合のキャンセルの可否には、出店先の規約、自社の利用規約、法律(契約の成立や錯誤の考え方)が関わります。
件数が少なく差額も小さいなら、そのまま出荷する判断もあります。件数が多い、差額が大きい場合は、自分で決めずに専門家に相談します。
AIに「キャンセルしていいか」を聞かないこと。規約も個別の事情も知らないまま、もっともらしい答えを返します。
誤表記の注文をどうするかは、規約と専門家で確認して人が決め、AIには文章だけを頼みます。
3.お詫び文・訂正文をAIで作る:入れる情報と順番
判断が決まったら文章です。順番は、事実(何を・いつから・正しくは)→お詫び→お客様への対応→再発防止→連絡先。
作るのは個別メール、ページの訂正告知、SNS投稿の3種。AIには氏名や注文番号を伏せ、人が決めた対応を渡します。
コピー用プロンプト:誤表記のお詫び文・訂正文を3種つくる
以下の情報をもとに、誤表記のお詫び文と訂正文を3種類作ってください。
・誤りの内容(何を・いつから・どう表示していたか):【 】
・正しい内容:【 】
・お客様への対応(人が決めたこと):【 】
・再発防止:【 】
・連絡先:【 】
■作るもの
1. 個別メール(事実→お詫び→対応→再発防止→連絡先の順、300字以内)
2. ページの訂正告知(150字以内)
3. SNS投稿(100字以内)
■条件
・お詫びは一度だけ。
・氏名・注文番号は【お名前】【注文番号】の差し込みにする。
・情報がない内容は推測せず「要確認」と表示してください。
・禁止表現:最上級表現(最安・No.1など)、効能の断定、根拠のない数値。
渡してよい情報は『AIに入れてはいけない情報チェックリスト』で確認します。お詫び文は、謝る言葉の数より、事実と対応が先頭にあるかで評価されます。
4.内容の誤表記(成分・サイズ・産地)はもっと重い
価格より重いのが、成分・サイズ・産地・効能の誤表記です。お客様が商品を選んだ理由そのものが、間違っていたことになります。
実際より良く見える表示は、景品表示法の優良誤認にあたるおそれがあります。保湿クリームの成分や効能は薬機法、自家製ジャムの産地や原材料は食品表示のルールに関わります。回収や交換が必要になることも。
AIが書いた説明文に商品マスターにない成分が紛れ込むのも、内容の誤表記です。起きやすい場所は『AIが書いた商品説明、そのまま出すと危ない』に。
内容の誤表記は、価格の誤りより重く、訂正だけでは終わらないことがあります。
5.再発防止:公開前に「人とAIを両方置く」
「気をつける」では続きません。公開前のチェックに、AIと人の両方を置きます。
AIには、商品マスターと公開前のページの差分(価格・サイズ・成分・産地の食い違い)を表で出させます。見落としなく比べるのは、AIの得意な仕事です。
人は差分を見た上で、価格・SKU・成分を最終確認します。送料の表示も同じ手順で、5か所の食い違いを見ます(『送料・配送方法の表示をAIで整える:送料無料ラインと地域別送料の書き方』)。公開前のチェックリストに「価格は2人で見る」の1行を足します。
起きた誤表記は、日付・場所・原因を記録に残します。公開前チェックは、AIが差分を出し、人が価格を2人で見る形にします。
6.起きる前に決めておく3つ
誤表記は、気をつけても起きます。慌てないために決めておくことは3つ。
- 止める権限:経営者の確認を待たずにページを非公開にしてよい人
- お詫び文の雛形:3.のプロンプトで1通作り、すぐ出せる場所に保存
- 専門家の連絡先:規約や法律の判断を相談できる相手
年明けの計画に、この3行を足しておきます。計画の立て方は『来年のAI導入計画は1月に3つだけ決める:予算・担当・最初の1業務』で。
誤表記の備えは、権限・雛形・連絡先の3つを、起きる前に決めておくことです。
よくある質問
誤表記の注文を、店舗からキャンセルしても大丈夫ですか?
一概には言えません。出店先の規約、自社の利用規約、契約の成立や錯誤に関する法律の考え方で変わります。件数が多い、差額が大きい場合は、自分で決める前に専門家への相談が先です。どの判断でも、お客様への連絡は早く、「何が起きたか」「どう対応するか」を具体的に書きます。
お詫びはどこまで公開すべきですか?
最優先は、影響したお客様への個別連絡です。自分の注文がどうなるか分からないままが、いちばん困ります。ページの訂正告知は、誤表記を見た可能性のある人に向けて、事実と正しい内容を短く。長いお詫びより、個別連絡の速さが信頼を残します。
まとめ
誤表記に気づいたら、文章より先に「止める・記録する・数える」。キャンセル可否は規約と専門家で確認。
お詫び文は事実→お詫び→対応→再発防止→連絡先の順で、個人情報を伏せてAIに作らせます。
再発防止は、AIが差分を出し人が価格を2人で見る公開前チェック。権限・雛形・連絡先は先に決めます。
【今日からできる3ステップ】
- 誤表記が起きたときに「止める権限を持つ人」を決める
- お詫び文の雛形を1通、AIで作って保存する
- 公開前チェックに「価格・成分・サイズは人が2人で見る」を1行足す
公開前チェックの仕組みやAIと人の分担は、まずは30分の無料相談でご相談ください。
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